直線近似における各パラメータの推定誤差

線形回帰のパラメータの推定

こちら,のサイトで,線形回帰の場合の各パラメータの推定を行いました.

具体的な値は,参考にしたサイトの値を使わさせていただきます.

i x y
1 0 5
2 2 5
3 3 7
4 4 6
5 6 9
6 9 10

エクセルで散布図,近似曲線を描くと,

となります.

 

散布図からの近似曲線

エクセルでの散布図からの近似曲線では,

y = 0.62x + 4.52

となります.

 

真面目に計算を行って見ると,推定値は,

i x y x2 xy
1 0 5 0 0
2 2 5 4 10
3 3 7 9 21
4 4 6 16 24
5 6 9 36 54
6 9 10 81 90
         
平均 4 7 24.33 33.17
24 42 146 199
平方和 146 316 8210 12133

\(\Large\displaystyle \hat{a_1} = \frac{ \overline{x y} - \bar{x} \bar{y} }
{ \displaystyle \overline{x^2}- \bar{x}^2} = \frac{ 33.17 - 4 \times 7}
{ 24.33- 4^2} = 0.62 \)

\(\Large\displaystyle \hat{a_0} = \bar{y} - \frac{ \overline{x y} - \bar{x} \bar{y} }
{ \displaystyle \overline{x^2}- \bar{x}^2} \bar{x}
= 7-0.62 \times 4 = 4.52 \)

となり,エクセルの近似結果と一致します.

 

回帰分析

各パラメータの推定値はこのようにエクセルでも計算できますが,各パラメータの推定誤差もエクセルから求めることができます.

それは,回帰分析,です.

 データ → データ分析 → 回帰分析

と進めば,

概要
回帰統計
重相関 R 0.934685
重決定 R2 0.873636
補正 R2 0.842045
標準誤差 0.833667
観測数 6
分散分析表
  自由度 変動 分散 観測された分散比 有意 F
回帰 1 19.22 19.22 27.65468 0.00626
残差 4 2.78 0.695
合計 5 22      
  係数 標準誤差 P-値 下限 95% 上限 95% 下限 95.0% 上限 95.0%
切片 4.52 0.581578 7.771954 0.001478 2.90528 6.13472 2.90528 6.13472
X 値 1 0.62 0.117898 5.258771 0.00626 0.292662 0.947338 0.292662 0.947338

となり,各パラメータの推定誤差を計算してくれます.

  係数 標準誤差
切片 4.52 0.581578
x 値 1 0.62 0.117898

 

LINEST

それ以外にも,標準のエクセル関数,LINEST,でも推定誤差を計算してくれます.

 =LINEST(B2:B5, A2:A5, TRUE, TRUE)

のようなフォーマットであり,Yデータ,Xデータ,切片,追加の回帰統計

を選択します.

その結果が,

0.62 4.52
0.117898 0.581578
0.873636 0.833667
27.65468 4
19.22 2.78

となり,

行 / 列

1列目

2列目

1行目

傾き(m)

切片(b)

2行目

傾きの標準誤差

切片の標準誤差

3行目

R²(決定係数)

y の標準誤差

4行目

F値

自由度

5行目

回帰平方和

残差平方和

を示します.

次は,指数近似における決定係数,です.

 

l tr